翼、しっかりしなさい!
タイトルのネタが分かった人、あなたは40代以上です。(元ネタは『ツヨシしっかりしなさい!』)
それはさておき、我が北海道道南出身のボートレーサー・浅井翼くんである。このままでは代謝までに初勝利を上げることが難しそうでハラハラしている。とにかく下手くそなのである。デビューしてから9,700円分投資をして、戻ってきたのはフライング返還欠場分の300円だけである(ああ、どうせ豆券さ!)。
あまりにも下手すぎるので、”ここはチャンスかなー?”と思えるレースで少しばかり、しか買わなくなってしまったのだが、それにしても本当に下手くそである。もちろん下手なりに上達もしているように思えるのだが、上達速度が著しく緩やかなので、このままでは一度も勝たず、水神祭もあげられず、代謝(クビ)になってしまうのではないかと危惧している。
まだ枠を主張するには早い
私はボートに乗る人間ではないので、斜め上の鳥瞰的な視野からレースを眺めて好き勝っていっているだけにすぎない。
まず、個人的には古い考え方かもしれないが、レースに対する謙虚さが足りないように見えるのが気になる。今どき坊主にしたり、地味に振る舞ったりするのが全くの正だとは思わないが、以前平和島の前検入りインタビュー動画に出た際に、目上の元選手からインタビューされているにも関わらず、ポケットに手を入れたまま(要はカッコつけなのでしょう)ニヤニヤ答え、髪型は長髪パーマ。元自衛隊員ということで、弾けてしまったのかもしれないが、礼儀というものをもう一度考え直して欲しい。たった一度のことだけど、全く結果を出せていない状態でそのような姿が表に出てしまうのはよろしくない。強くなる選手はふざけている中にも、どこか精悍さがみえることが多い。
コースの主張をしていい腕ではないのに、コースを主張してしまうのは自分のために良くないと思う。このあたりはまともな大人の先輩が周りにいない、または本人が話を聞かないせいかもしれない。若手であろうと新人であろうと、レースの進入時の枠・コースを主張するのはありだと思うのだが、それはあくまでも他人様に迷惑をかけないレースができる(≒自力で着に絡むレースができる)ようになってからが正のように思う。
一般的にボートレースはインコースの方が有利であり、上位入着すら他の同期に比べてできていない浅井くんにとっては、気持ちが焦り、1コースでもインに…という思いがあるのだろうとは思うが、内側の艇にも外側の艇にも迷惑がかかっている事が多いように思う。なぜならば、コース取りも差すターンもド下手くそだからである。じりじりと上達はしているように思うから、ぜひもう2期くらいは枠を主張せずにしっかり外側からレースを走りながら学んだほうが近道のように思う。2期先輩の廣瀬凛選手は、F禍で他人に迷惑をかけたという理由でいまだにあえて外枠を選択して、良いレースをしている。少し冷静に走れるようになった今こそ、外枠からレースをする回数を増やして、他人のコース取りなどを間近で見たほうが良いような気がする。
4日目の1Rは大チャンスだった
で、今節の浜名湖である。【静岡朝日テレビ サンライズカップ】に10/23~10/27まで出場中なわけだが。今節はおそらくモーターは劣勢なので、良い選手の中に入ってしまうとノーチャンスだろうと思う。しかし、4日目の1R。これはチャンスだった。自力で勝ち、または2着が取れるチャンスだった。6号艇の選手が負傷欠場し、5艇立ての4号艇。1号艇も2号艇も調子が抜群とは言えない状態で、かつ3号艇の稲生選手はF2。5号艇の近藤選手はチルトを跳ねているが、おそらくダメ。スタートは、今節まあまあマトモに切れている浅井くんなのでしっかり走れば2着はあるぞ、というチャンスレースだった。
事実、スリットで3号艇よりもわずかに先行して、3号艇が5号艇と競合してターンミスをして運良く差しが決まり、1-4-2隊形でバックへ出た。
この後が問題で、先行する4号艇を2マークで握って交わす2号艇に、おまけに差しハンドルがとろくさいから1艇身ほど後ろにいたと思える3号艇にまで先に回られ、スピードがないターンでターンマーク間際のうねりと曳き波にハマり、かつ、足が良い3号艇に並ばれ…。浅井くんも直線まあまあ良さそうなので、2周目の2マークでツケマイ敢行から成功し、1-2-4になったと思いきや、内側から3号艇に追いつかれ、マイシロがない状態で最終1マークでむりやり握るしか無くなり、見事ぶっ飛び。
最初の頃に比べると、普通のレースをしているけれど、相変わらず差しが下手くそ。しかし、ハンドルは入れられるようになってきたように見えるので、おそらくコーナーに進入する角度の問題=コース取りの問題。ホームプールである戸田は狭い競艇場として有名なので、練習で差しが得意な選手にもなれると思う。そして、ツケマイは上手にできていたように思う。(相手が女子選手だから成功したという面もありそうだが)
それにしても、ここ、5コースを選択していたら、3と5が勝手にやり合って沈み、もっと楽に2着競りできたような気がする。
なんとか代謝までに自力で2着に…いや、初勝利をあげて欲しい。